企業カウンセラーの駄文

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電通の新人社員自殺

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電通新入社員に労基署認定 残業月105時間

 広告代理店最大手・電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)が昨年末に自殺したのは、仕事量の著しい増加で残業時間が急増してうつ病を発症したためとして、東京労働局三田労働基準監督署は労災と認定し、労災保険の支給を決定した。遺族代理人らが7日、明らかにした。昨年10月9日から1カ月間の時間外労働は約105時間で、その前の1カ月間の約40時間から2・5倍以上に増えていた。【早川健人】

 高橋さんは昨年4月に入社し、インターネット広告を担当。試用期間だった9月末まで残業は「遅くとも午後10時まで」と決められていたが、10月以降は業務が大幅に増加し、12月25日に東京都内の社宅から投身自殺した。労基署は11月上旬にうつ病を発症し、業務をこなすのに多くの労力が必要な状態になっていたと判断した。決定は先月30日付。

 遺族代理人の川人博弁護士によると、電通は、社員本人が作成する「勤務状況報告表」の時間外労働が月70時間を超えないよう指導していた。高橋さんは10月に「69・9時間」、11月に「69・5時間」と記載した。

 電通では1991年に入社2年目の社員が過労で自殺し、遺族が提訴。2000年に電通が損害賠償と謝罪をすることで和解した。
「体も心もズタズタ」…Xマスに命絶つ

 「仕事も人生も、とてもつらい。今までありがとう」−−。昨年のクリスマスの早朝、東京で1人暮らしの高橋さんから静岡県に住む母幸美さん(53)にメールが届いた。あわてて電話し「死んではだめよ」と話しかけると、「うん、うん」と力ない返事があった。数時間後、高橋さんは自ら命を絶った。

 高橋さんが中学生の時に両親が離婚。「お母さんを楽にしてあげたい」と猛勉強して東京大に入り、電通に入社した。だが高橋さんのSNSの書き込みは昨年10月以降、「体も心もズタズタ」「眠りたい以外の感情を失った」などと深刻になった。「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」などと上司からパワハラ発言を繰り返されていた様子も書かれていたという。

 政府が7日公表した初めての過労死白書は、「過労死ライン」とされる月80時間超の時間外労働をしている企業が2割あると指摘した。電通は高橋さんの死後、長時間残業対策を始めている。幸美さんは7日に都内で記者会見し「娘が生きているうちに対策をしてくれなかったのかという思いでいっぱい」と無念さをあらわにした。

 電通は先月23日、ネット広告を契約通りに流さず、広告主に過大請求していた問題を公表している。

 高橋さんが所属していたダイレクトマーケティング・ビジネス局もこの問題に関わっていたといい、川人弁護士は「過大請求と過労死には、人手不足という同じ病理がある」と指摘した。



この事件、いろいろ突っ込みどころがあるのですが、私が一番気になるのは「産業医は何をしていたのか」ということ。従業員7000人以上いて、東京本社、中部支社、関西支社の3拠点しかないのであれば、少なくとも本社は1000人は超える従業員が働いていると思うので、常勤の産業医がいるはず。電通といえば、労災のテキストに必ず出てくる過労死裁判を経験しているわけで、それを踏まえて産業医が何も動いていないのであれば、非常に問題だと思います。

このような批判をすると「産業医も雇われている側なので、会社に意見することは難しい」という意見もあるでしょう。確かにその指摘ももっともですし、もちろん、産業医が原因で問題が起きたというつもりはありません。ただ、この職場環境を改善するためには産業医の助言というのは非常に大きいので、何かアクションがあってしかるべきだと考えます。

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